
小児矯正
小児矯正
(子供の矯正/1期矯正)

子供の矯正治療時期は、顎の成長があります。噛み合わせの影響により上顎や下顎の成長が阻害されることがあります。そのため、顎の大きさが小さいまま(劣成長)で成長が終了する場合もあります。
また、歯並びが悪いと虫歯や歯周病になりやすくなります。このことからも、早めに矯正治療ができるのであれば重要です。
乳歯と永久歯が混ざっている時期を混合歯列といい、その時期に矯正治療を行うことを小児矯正治療(1期治療)と言います。 1期治療では、子供の顎の成長を利用して顎の成長を促進させたり、抑制したり骨格のコントロールを行うことが主な治療になります。
小児矯正のメリット・デメリット
メリット |
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デメリット |
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小児矯正の治療期間が
短いケース・長いケース
短い | 矯正治療自体、治療期間がどうしても長くなってしまいます。それは顎の成長や永久歯の生え変わるスピードが症例によって異なるからです。 その中でも、「上の顎(上顎)と下の顎(下顎)にズレがないケース」や「上顎の大きさに対して、永久歯の萌出スペースが十分に確保されているケース」は、矯正治療期間が長期になる可能性は低いと思います。 |
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長い | 基本的には、矯正治療は期間がどうしてもかかってしまいますが、「永久歯の萌出スペース不足や上の顎(上顎)と下の顎(下顎)にズレがあるケース」では特に治療期間がかかると思います。 |
平均的な治療期間
症例によって治療期間は前後しますが、小児矯正治療は12歳臼歯が萌出前後で終了することが多いため、約3年ほどかかると思います。歯の萌出が早い子だと、2年で終了する場合もあります。
子供矯正は
いつ頃始めるのがベストか?
お子さんの治療は、症例によって異なるのが現状です。
上下前歯が反対に噛んでいる場合(反対咬合)や奥歯の噛み合わせが横にズレている場合(交叉咬合)などは、早めに治療することをお勧めしています。その場合、早くても4歳半頃からでないと装置の使用が難しいことから最も早くて4歳半頃としています。
また、上と下の前歯が永久歯に生え変わり、すでにガタガタになっている場合も多く見られます。この時期は、混合歯列期といいます。上下の前歯がガタガタでも治療できるのは、永久歯の根っこが完成してからになります。
混合歯列期での治療相談は上の前歯(乳側切歯:B)が抜けて生えてきた時ぐらいが、ちょうどいいかもしれません。矯正の検査するにしても今後の予測がたちやすいことと、あまりにも早く初めてしまうと治療期間が長くなってしまいます。そのため、ちょうどいいタイミングで治療することも重要だと思います。
小児矯正治療の流れ

無料相談・カウンセリング

歯並びで一番気になっているところを中心にまず問診し、お口の中をチエックさせていただきます。

精密検査

口腔内検査(カリエス、永久歯抜け変わりなど)、口腔内写真、上下噛み合わせチエック、型取り、レントゲン検査(正面・側面セファロ)など精密検査を行います。必要に応じて、CT断層写真検査も行います。

治療計画の説明

精密検査をもとにその子一人一人の治療計画をたてていきます。

矯正治療の開始

診断終了後、矯正装置を用いて矯正治療を開始していきます。

矯正終了 → 保定装置へ

矯正治療終了後、後戻りしないように綺麗な歯並びを維持していく必要があります。その期間を保定といいます。保定装置には、取り外し可能な装置と直接歯に接着させる固定式のワイヤーがあります。下顎の場合は、ワイヤーで保定する場合が多いです。

メインテナンス

保定期間も終了し、綺麗な歯並びの状態でも着色や歯石はつきます。そのため、半年に1回はクリーニングや検診で来院していただきお口の中をチェックします。
小児矯正の使用する装置
- 上下顎一体型のマウスピース(プレオルソ)
- 拡大床
- 急速拡大
- クレア
- ヘッドギア
- クワドヘリックス
- GMD
- バイオネーター 他
小児矯正の治療費
※ 料金は全て税抜き表示です
初診相談料 | 0円 |
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初回精密検査・診断 (模型の型取り・レントゲン・口腔内写真) |
40,000円 |
予防矯正治療(乳歯列期) | 100,000円 |
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小児矯正 | 350,000円 |
マウスピース型矯正装置(インビザラインファースト) | 400,000円 |
【注意事項】
- 上記料金には、カリエス処置等の一般治療費や矯正治療におけるインプラントアンカースクリュー・便宜抜歯料(1本8,000円+税)は含まれておりません。
- 小児矯正治療から成人矯正治療へ移行する場合、その差額分のみで行います。
子供の癖が歯並びに及ぼす影響
指しゃぶり
指しゃぶりは、母指吸引癖が多いですが様々なパターンがあります。指しゃぶりが長期にわたると上顎前突(出っ歯)や開咬(前歯が噛んでいない状態)になります。また、下の前歯が内側に入ったり、奥歯が交叉咬合といって横にずれてしまうこともあります。
口呼吸
アデノイド(咽頭扁桃の増殖肥大)で鼻呼吸ができなくなると口呼吸をするようになります。口呼吸が長期にわたると口唇閉鎖不全、上顎歯列の狭窄、上の前歯が出てしまうなどになります。
歯ぎしり
ブラキシズムにより強い咬合力だと咬合性外傷を引き起こすことがあります。
頬杖
成長期に頬杖などを長期にすると顎が曲がる可能性があります。そうすると奥歯の噛み合わせがズレることがあります。